vCard Editor2はvCardを作成し、編集するためのアプリケーションです。
特に編集することにフォーカスしたアプリです。
本アプリケーションは複数の連絡先をテーブル形式でリストし、項目ごとにラベルと値をセットしたり、項目毎のソート、キーワードによる検索と置換など、多彩な機能を持ちます。複数の連絡先の項目を一括して変更することもできます。
vCardとはvcfの拡張子を持つファイルで、アップルの連絡先アプリだけでなく、いろいろな連絡先アプリケーションがvCardへの書き出しや読み込み機能を持っていて、連絡先情報をアプリ間で交換するために利用されます。
本アプリは、アップルの連絡先アプリからvCardファイルに書き出した連絡先情報を編集して、アップル連絡先アプリに戻したり、バックアップとして利用できます。また、本アプリを使ってvCardファイルを第2の住所録として利用することができます。
なお、本アプリケーションはiCloud Server以外の外部との通信を行いません。読み出した住所情報はアプリ内で利用され、外部に情報が送られることはありません。
vCard EditorはvCardファイルを作成したり、直接読み込むことができます。対応しているフォーマットはvCard 2.1以降です。
古い携帯用アプリやWindowsで作成されたvCardファイルはテキスト・エンコーディングがUTF-8でない場合があります。その場合には読み込み時にテキスト・エンコーディングを指定することができます。
読み込んだvCardファイルは下図のように連絡先はスプレッドシートのようにテーブル表示されます。
表示タイプメニューと項目メニューと使って、表示するデータタイプが変更できます。 表示タイプメニューで"住所"を選べば、名前と住所の二つのカラムが表示されます。
連絡先を編集するにはEditボタンをクリックして編集モードに入ります。編集モードではウインドウのToolbarの下に赤いラインが表示されます。 値の変更はセルをダブルクリックして行います。 ラベル付きセルによっては、セルをダブルクリックする、もしくは、コマンドキーを押しながらセルをダブルクリックすれば専用の編集パネルが表示されます。 ラベル付き情報は、この編集パネルから追加・削除が行えます。
例えば、住所のセルをダブルクリックするとAddress編集パネルが開き、住所の編集が行えます。
Commandキーを押しながら住所のセルをダブルクリックするとリスト形式のAddress編集パネルが開きます。ラベルを付けた住所の追加や削除が行えます。
詳しくはこちらをご覧ください
vCard Editor2はCSVファイルの読み込みと書き出しができます。
読み込みは通常vCardファイルを開くときと同じく、ファイルメニューの「開く」から拡張子csvを持つファイルを選択します。 vCardに変換されてウインドウに表示されますが編集はできません。別のvCardファイルのウインドウへ連絡先をDrag&Dropできます。
CSVの各行は項目が次のように並んでいることを想定していますが、1行目に項目名をリストすることで項目を分類することが可能です。サンプルファイルを参考にCSVファイルの先頭に項目名のリストを追加してみてください。
Name,Home Phone,Work Phone,Other Phone,Home Email,Work Email,Other Email,Home ZIP,Home State,Home City,Home Street,Work ZIP,Work State,Work City,Work Street,Other ZIP,Other State,Other City,Other Street,Birthday,Title,Company,Department,Job Title,First Name,Last Name,Nickname,Note,Facebook,LinkedIn,Flickr,SinaWeibo
download sample csv サンプルファイル
CSVファイルの編集はできません。編集を行うとシステムのAuto Saving機能が働き始めてしまい、キャンセルできないためです。ご容赦ください。従来と同じく、"別名での保存"によるvCardへの変換や、vCardのドキュメントへのDrag&Dropが行えます。
CSVファイルへ変換することができます。
連絡先をCSVファイルへ書き出すには、ファイルメニューから「CSVファイルへ書き出す」を選択します。 ウインドウで連絡先が選択されていると有効になり、選択された連絡先がファイルダイアログでセットしたファイルに書き出されます。 CSVファイルで書き出す場合、ファイルの先頭行は上で説明した行が追加されます。つまり、連絡先の全ての項目は書き出されないことを意味します。 またテキストエンコーディングはUTF-8となります。
vCard Editor2は他のvCardファイルを読み込んで追加が行えます。
ファイルメニューの"Import from vCard"を選択して実行すると、ファイルを選択するためのパネルが開きます。ファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックすると、vCardに含まれる連絡先とその情報が表示されます。追加したい連絡先を選択して「select」ボタンをクリックします。選択した連絡先が、開いているvCardに追加されます。
テーブルに表示された連絡先は、それぞれの項目毎にソートができます。テーブルのカラムヘッダーをクリックします。 カラムヘッダーの右端に小さなマークがソートの方法を示します。上向きは昇べき順、下向きが降べき順となります。
また、Sort Optionsメニューでソート方法の調整ができます。例えば、Nameカラムでソートを行う場合に、姓で行うか、名で行うか、を選択することができます。
名前カラム:名前/姓/名
住所:郵便番号/県/市/ストリート/国
メール:メールアドレス/メールドメイン/ユーザー名
ソーシャルネットワーク:ソーシャルネットワークアドレス/サービスタイプ/ユーザー名
インスタントメッセージ:インスタントメッセージアドレス/サービスタイプ/ユーザー名
vCard Editor2では文字列による検索と置換が行えます。
編集メニューにある「検索」を選択するか、Toolbarにある「Find」ボタンをクリックします。 下図のようなFindBarが表示されますので、検索したい文字列をタイプします。
編集メニューにある「検索パネルを表示」を選択するか、ショートカットのCmd+Shift+Fをタイプすると、下図のような検索パネルが表示されます。
このパネルではデータのタイプやラベルで選択された項目を絞り込んで検索を行います。一致した項目がその名称とともにテーブルにリストされます。
住所のセルをダブルクリックすると住所のリストを管理するためのパネルが開きます。 パネルの左下にある+ボタンをクリックすると、住所を入力するためのAddressパネルが開きます。
CountryCodeメニューでJP(日本)を選択し、郵便番号の欄に郵便番号を入力すると、「住所に変換」ボタンが有効になります。
CountyCodeが未設定の場合、システム設定のContryCodeが選択されます。Macを日本でお使いの場合はDefault(JP)となっていることと思います。この場合でも「住所に変換」が利用できます。
「住所に変換」ボタンをクリックすると、郵便番号に一致する都道府県名と市町村名がそれぞれの欄に入力されます。番地を入力後、右下の"Add"ボタンをクリックすれば、住所のリストに新しい住所が追加されます。
また、メインウインドウの住所が表示されているセルをダブルクリックしても同じAddressパネルが開きますので、住所を書き換えることができます。
都道府県名メニューを選択すると、選択した値が、「都道府県の欄」に入力されます。都道府県名メニューは、iCloud DriveのvCard EditorフォルダーにAddressFormat.jsonをコピーすることでカスタマイズができます。 サンプルのAddressFormat.json
比較パネルは下の図のように、二つの連絡先を縦に並べで表示します。
Editボタンをクリックして編集モードに変更すれば、ラベルを変更したり、ダブルクリックしたセルの値を書き換えることができます。また、左右のテーブルの間でDrag&Dropにより値の移動やコピーが行えます。
Drag&Dropの基本動作は移動ですが、Optionキーを押しながらDragすることで、コピー動作になります。
下で説明する連絡情報パネルを利用しても同じことが可能となりました。
名前カラムのセルのContextMenuから"連絡先情報の一覧"を選択すると該当する連絡先のすべての情報を一括して縦に表示するパネル、
連絡先の詳細情報パネルがPopover形式で開きます。
パネルはPopoverと呼ばれるタイプになっていて、外部をクリックするとパネルが自動で閉じますが、
パネルの周囲をつまんでドラックするとウインドウに切り替わり、外部をクリックしても消えなくなります。
つまり、複数の連絡先情報を開くことができます。
複数の連絡先の項目を見比べて、編集することが可能となります。
また、このウインドウ間もしくはメインのウインドウとの間で項目のドラッグ・ドロップによりデータのコピーができます。
セルの上でControlキーを押しながらクリックを行うとコンテキストメニューが表示されます。
Phone, Email, Addressなどのセルではそれぞれの値に応じたアクションが実行できます。
例えば、Emailのセルではメールアプリの新規作成が起動できますし、住所の場合にはApple Mapが開いて該当の住所の位置が表示されます。
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編集モードである場合は、コンテキストメニューから編集メニューが使えるようになります。 選択したセルに対して、文字列の置換、追加、削除が行えます。 複数のセルが選択されている場合には、それらの内容を一括して変更することができます。
複数のラベルや値を一括して変更することができます。
複数行を選択し、ラベルを変更します。確認のアラートが表示されますので、OKすれば、選択された行の値が一括して変更できます。 コンテキストメニューの編集機能でも同様の操作により、一括変換が行えます。
なお、編集メニューから取り消しとやり直しができます。
連絡先情報をvCardなどいろいろな形式でQRCodeとして表示することができます。ImageをCopy&Pasteして他の書類に貼付けることができます。
vCard
Phone
Email
docomo
au
Softbank
URL
vCard Editor2が開いているウインドとウインドウや、Apple連絡先との間で選択した連絡先をDrag&Dropすることができます。 マウスでコピーしたい行を選択し、クリックしたまま少し左右に動かすことでドラック状態になりマウスポインターの形状が変化します。 クリックしたままコピー先まで移動します。マウスポインターに+マークが表示されれば移動・コピーが可能なことを示します。 なお、ドラッグ先のウインドウは編集モードになっている必要があります。 また、Groupへのメンバーの追加も連絡先のDrag&Dropにより行います。Groupリストを表示して、連絡先をDrag&Dropします。
連絡先に任意の情報(カスタム項目)を登録することができます。連絡先にお好みの名前やラベルを付けた情報を表示できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
操作メニューの「カスタムラベル」を選択すると「カスタムラベルパネル」が開きます。このパネルではメール、電話番号などの項目ごとにカスタムラベルの追加や変更を行うことができます。
表示されたパネルのプラスボタンをクリックすれば追加が、ラベルを選択してマイナスボタンをクリックすれば削除ができます。ラベルを選択して、文字列をダブルクリックすることで文字列の変更が行えます。なお、変更はデータベースにすぐに反映され、やり直しはできませんので、ご注意ください。
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追加したカスタムラベルは項目のラベルメニューに表示されます。
フォーマットメニューにある「フォント」からウインドウで使用するフォントの種類とサイズを変更することができます。 サイズに応じて、テーブルの行の高さが変更されます。 例えば、一覧で確認するときには小さめのフォント、編集するときは大きめのフォントと切り替えて利用できます。
連絡先に任意の情報(カスタム項目)を登録することができます。連絡先にお好みの名前やラベルを付けた情報を表示できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
編集メニューにある「コピー」を選択すると、テーブルで選択している行の情報がテキスト形式でペーストバッファにコピーされます。 テキストはカラム毎の値がタブで分割された文字列となります。そのままNumbersやExcelにペーストすることができます。また、「CSV形式でコピー」を選択した場合、値がコンマで分割された文字列となります。
「vCard形式でコピー」を選択すると、選択された行の連絡先をvCardに変換してコピーすることができます。
印刷したい連絡先を選び、ファイルメニューから印刷を選択します。Cmd-Clickにより、複数の連絡先を複数選んで印刷することもできます。
また、プリントダイアログの詳細ボタンからvCard Editor2の設定を開くと、どの情報を印刷するかを選ぶことができます。
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vCard Editor2 を使用するためには macOS 10.11 以降が必要です。
試用版のインストール方法:
ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックするとvCard Editor2 Trial.appができます。このアプリを起動してお試し下さい。
アンインストール方法:
本ソフトウエアvCard Editor2 Trial.appをゴミ箱に移動して消去することでアンインストールが行なえます。