vCard Editorは連絡先の読み書きにmacOSのAddressBook Frameworkを利用しています。
Appleは、macOS 10.11より、AddressBook Frameworkの代替えとしてContacts Frameworkが導入し、こちらへの切り替えを推奨しています。
vCard Editor2はこのContacts Frameworkを利用し、さらにmacOS 10.11以降の機能を利用してvCard Editorを再設計したものです。
新しいバージョンのvCard Editor2のページをご覧になり、乗り換えをご検討ください。 そのページには試用版がダウンロードできるボタンがあります。
なお、vCard EditorはmacOS 10.9でも動作できるように、最新のXcodeでなく、macOS 12.7.4の上でXcode 13.4を使って作成しています。 Xcode 13.4のサポート対象は macOS 10.9-12.7 となっています。vCard EditorをmacOS 12.7以降で利用する場合には、予期しない問題が発生する可能性があります。ご承知おきください。
vCard Editorがシステムの連絡先情報にアクセスできるように設定を変更してください。
vCard Editorは連絡先情報にアクセスすることはありませんが、連絡先を利用するためのAddressBook Frameworkを利用しているため、初めて起動する際に連絡先へのアクセスを許可するかどうかのアラートが表示されます。
許可されないとvCardを読み書きすることができず、vCard Editorが動作しなくなってしまいます。
システム環境設定の「セキュリティーとプライバシー」内にあるプライバシーで連絡先設定でも、許可することができます。 パネル内で連絡先を選択し、vCard Editorをチェックしてください。
vCard Editorが表示するデータには二つの種類があります。ひとつはラベルのあるデータで、電話番号の"Home: 0120-3456-7890"のようにラベルと文字列が対になったデータです。もうひとつは会社名"Apple Inc"のように文字列だけからなるデータです。
住所はラベル付きデータであり、ラベルと住所をペアにして、任意の数を登録できることができます。このため、データの追加・削除を行うための専用の編集パネルが表示されます。
電話番号やメールアドレスはセルが直接編集できますが、住所とインスタントメッセージとソーシャルネットワークの3つは文字列が複数の項目からなるため、セルが直接の編集ができません。
なお、すべての変更は、一括変更も含め、編集メニューにある「取り消す」と「やり直す」で変更を取り消したり、やり直しすことができます。
ラベルを持たないセル、および文字列が複数の項目からならないセルは直接編集が可能です。
EnterキーもしくはTabキーで入力が確定します。Enterキーは次の行のセルに移動します。
Tabキーは右のセルに移動します。次の行のセルが空の場合と右のセルがラベルを持つ場合は編集パネルが表示されます。
ラベルを持つセルではCMD+Dobule Clickにより編集パネルが開きます。編集パネルでは項目の追加と削除が行えます。
住所とインスタントメッセージはセルをダブルクリックすると専用の編集パネルが開きます。
住所の編集はアドレス編集パネルを通して行います。住所のセルをダブルクリックすると下図のような編集パネルが表示されますので、それぞれの項目を入力します。
住所のセルをコマンドキーを押しながらダブルクリックすると下図のようなパネルが表示されます。テーブルのセルをダブルクリックすればセルが入力モードになり、文字列が変更できます。
両方のパネルにあるCoutry Codeは住所のフォーマットを決定します。"システムディフォルト"が選択されている場合にはシステムローケールのCountry Codeの値が参照されます。
なお、Country Codeと入力フィールドにある「国」の名称は一致している必要はありません。「国」の値は、単なる文字列として扱われます。
電話、メールアドレスやノートカラムなどの文字列が一括変更ができます。
vCard Editorのeditボタンをクリックして編集モードに切り替えた後で、複数行を選択し、例えば電話のセルのテキストをダブルクリックします。
一括変換するかどうかのアラートが表示されますので、OKをクリックすれば選択されている行の電話カラムのテキストがすべて同じものに変換されます。
会社名やノートカラムなどの値も一括変更ができます。
セルのコンテキストメニュー(Controlキーを押しながらセルのテキストをクリックすると表示されます)から一括変換することもできます。 上と同じように複数の行を選択してからコンテキストメニューを表示して、変更操作を行うことができます。変更は「取り消し」してやり直すことができますので、試して便利にお使いください。
グループへのメンバーの追加はグループパネルを開いて行います。
グループパネルを開いたら、editボタンをクリックしてウインドウを編集モードにします。
グループに追加したい連絡先を選択してグループパネルのグループ名にDrag&Dropします。
グループからメンバーを削除する場合には、グループ名をクリックして、その連絡先をリストし、削除したい連絡先を選択して連絡先ボタンにある削除メニューをクリックします。
選択した連絡先がグループから削除されますが、"All Contact"からは削除されません。
名前カラムの名称にはイメージがアイコン表示されます。このアイコンは連絡先の詳細を開いて変更することができます。
イメージをセットするには、ファインダーでイメージファイルを選択して、画面のアイコンにDrag&Dropします。
削除するにはアイコンをクリックしてControl-Clickによりコンテキストメニューを表示すると表示される「削除」を実行します。
vCard EditorはCSVファイルの読み込みと書き出しが行えます。
読み込みはvCardと同じくファイルメニューの「開く」から行います。パネルが開き、拡張子がcsvのファイルを開きます。ウインドウが開き、その内容が表示されます。ただし、ウインドウはRead Onlyとなっていますので、別のvCardウインドウを開いて連絡先をDrag&Dropにより移動して編集を行います。
CSVの各行は項目が次のように並んでいることを想定していますが、1行目に項目名をリストすることで項目を分類することが可能です。サンプルファイルを参考にCSVファイルの先頭に項目名のリストを追加してみてください。
Name,Home Phone,Work Phone,Other Phone,Home Email,Work Email,Other Email,Home ZIP,Home State,Home City,Home Street,Work ZIP,Work State,Work City,Work Street,Other ZIP,Other State,Other City,Other Street,Birthday,Title,Company,Department,Job Title,First Name,Last Name,Nickname,Note,Facebook,LinkedIn,Flickr,SinaWeibo
download sample csv サンプルファイル
CSVの読み込み時はファイルの1行目にあるヘッダーからデータのタイプを判定して連絡先に変換します。読み込みに失敗する場合には、サンプルデータを参考にデータに1行目を追加してください。
ファイルの読み込み時にはテキスト・エンコーディングが指定できます。ファイルを選択する際に表示されるパネルの下部にあるEncodingメニューからテキスト・エンコードを選択してください。
Windowsで作成されたvCard/CSVファイルはテキスト・エンコーディングがShift-JISになっていることがあります。その場合にはendocingメニューのAutomaticをJapanese(Shift-JIS)に変更して読み込んでください。 なお、encodingメニューに「日本語(Shift-JIS)」が表示されていない場合、"Customize Encoding List..."からエンコーディングの一覧を表示してメニューに追加できます。
書き出しはファイルメニューの「CSVファイルとして書き出す」を選択します。
CSVファイルで書き出す場合、ファイルの先頭行に項目を説明する行が追加されます。 従って、連絡先の上に示したkeywordに一致した項目のみが書き出されます。 またテキストエンコーディングはUTF-8となります。
連絡先の特定の項目のみを取り出して別のアプリに移動したいときには編集メニューにある「CSV形式でコピー」がご利用になれます。