AddressBook Aid2はmacOS標準アプリの「連絡先」アプリが作成した住所録を直接編集するためのアプリです。
本アプリは、「連絡先」アプリにはない、豊富な編集機能を持っています。検索と置換、選択した項目の文字列の操作や一括変換、連絡先を並べて比較する、ほとんどの操作は「取り消し・やり直し」が可能、などがあります。
検索した文字列を一括して変更したり、住所録の重複を解消したり、とさまざまな編集が行えます。
おな、本アプリはプライバシーを保護します。読み出した住所情報はアプリ内で利用され、外部に情報が送られることはありません。
システム内の連絡先情報はPrivacy保護機能によりアクセスが制限されています。
AddressBook Aid2がシステムの連絡先情報にアクセスできるように設定を変更してください。
連絡先はスプレッドシートのようにテーブル表示されます。
AddressBook Aid2はApple連絡先アプリがシステムに保存したAddressBookデータベースを読込み、表示します。
連絡先に含まれる情報はタイプ毎にカラムに分けて表示されます。ラベルを持つ情報の場合、ラベルと値がペアで表示されます。
カラムにどの情報を表示するかは、メニューの表示形式から選択することができます。
連絡先を編集するにはEditボタンをクリックして編集モードに入ります。編集モードではウインドウのToolbarの下に赤いラインが表示されます。 値の変更はセルをダブルクリックして行います。 ラベル付きセルによっては、セルをダブルクリックする、もしくは、コマンドキーを押しながらセルをダブルクリックすれば専用の編集パネルが表示されます。 ラベル付き情報は、この編集パネルから追加・削除が行えます。
例えば、住所のセルをダブルクリックすると上図左のAddress編集パネルが開き、住所の編集が行えます。
コマンドキーを押しながら住所のセルをダブルクリックするとリスト形式のAddress編集パネル(上図右)が開きます。ラベルを付けた住所の追加や削除が行えます。
AddressBook Aid2のそれぞれのカラムにはソート機能があります。カラムヘッダーをクリックすることで行を並び替えることができます。重複データが簡単に見つかります。住所は郵便番号や県・市町村名などによるソートが可能ですし、郵便番号、県名などをカラム表示することもできます。
住所を郵便番号や県名などの要素を別々に表示した場合、それぞれのカラムはラベルを持ちますが、一つの住所として管理されています。例えば、郵便番号のラベルを変更すると、同じ行にある県名などの要素のラベルも連動して変化します。
AddressBook Aid2は項目毎に検索と置換が行えます。
ToolbarにあるFindボタンをクリックするか、「編集」メニューの「検索」から「検索...」を選択するとFindBarが表示されます。
検索はセルに表示されている文字列が対象となります。見つかった文字列は背景色がグレーに変わります。背景色がオレンジの文字列は置換対象の文字列です。「置換」ボタンをクリックするとその文字列が置き換えられます。
住所の市・番地などの項目毎に検索が行われます。 従って、都道府県が"東京都"で市町村が"西新宿"の場合、"東京都西新宿"では検索ができません。 これは項目ごとの置換を行うための制限です。
編集メニューにある「検索パネルを表示」を選択するか、ショートカットのCmd+Shift+Fをタイプすると、下図のような検索パネルが表示されます。
このパネルではデータのタイプやラベルで選択された項目を絞り込んで検索を行います。一致した項目がその名称とともにテーブルにリストされます。
詳しくはサポートページをご覧ください。
比較パネルは下の図のように、二つの連絡先を縦に並べで表示します。Editボタンをクリックして編集モードに変更すれば、ラベルを変更したり、ダブルクリックしたセルの値を書き換えることができます。また、左右のテーブルの間でDrag&Dropにより値の移動やコピーが行えます。
このパネルは、AddressBookウインドウのテーブルで二つの連絡先を選択して、フォーマットメニューの「二つの連絡先を比較」メニューを選択して表示します。Drag&Dropはデータの移動になります。コピーするにはOptionキーを押しながらDragします。
名前カラムのセルのContextMenuから"連絡先情報の一覧"を選択すると該当する連絡先のすべての情報を一括して縦に表示するパネル、
連絡先の詳細情報パネルがPopover形式で開きます。
パネルはPopoverと呼ばれるタイプになっていて、外部をクリックするとパネルが自動で閉じますが、
パネルの周囲をつまんでドラックするとウインドウに切り替わり、外部をクリックしても消えなくなります。
つまり、複数の連絡先情報を開くことができます。
複数の連絡先の項目を見比べて、編集することが可能となります。
また、このウインドウ間もしくはメインのウインドウとの間で項目のドラッグ・ドロップによりデータのコピーができます。
テーブルのデータセルの上でControlキーを押しながらクリックを行うとコンテキストメニューが表示されます。Phone, Email, Addressなどのセルではそれぞれの値に応じたアクションが実行できます。
例えば、Emailのセルではメールアプリの新規作成が起動できますし、住所の場合にはApple Mapが開いて該当の住所の位置が表示されます。
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Editボタンをクリックして、編集モードにするとコンテキストメニューから編集メニューが使えるようになります。
編集メニューでは選択したセルに対して、文字列の置換、追加、削除が行えます。
複数のセルが選択されている場合には、それらの内容を一括して変更することができます。
行を選択し、変更したいセルの上でControlキーを押しならがら、クリックしてください。図のようなコンテキストメニューが表示されます。
複数のセルが選択されている場合には、それらに対して同じ操作が実行されます。
住所のセルをダブルクリックすると住所のリストを管理するためのパネルが開きます。 パネルの左下にある+ボタンをクリックすると、住所を入力するためのAddressパネルが開きます。
CountryCodeメニューでJP(日本)を選択し、郵便番号の欄に郵便番号を入力すると、「住所に変換」ボタンが有効になります。
CountyCodeが未設定の場合、システム設定のContryCodeが選択されます。Macを日本でお使いの場合はDefault(JP)となっていることと思います。この場合でも「住所に変換」が利用できます。
「住所に変換」ボタンをクリックすると、郵便番号に一致する都道府県名と市町村名がそれぞれの欄に入力されます。番地を入力後、右下の"Add"ボタンをクリックすれば、住所のリストに新しい住所が追加されます。
また、メインウインドウの住所が表示されているセルをダブルクリックしても同じAddressパネルが開きますので、住所を書き換えることができます。
都道府県名メニューを選択すると、選択した値が、「都道府県の欄」に入力されます。都道府県名メニューは、iCloud DriveのvCard EditorフォルダーにAddressFormat.jsonをコピーすることでカスタマイズができます。 サンプルのAddressFormat.json
複数のラベルや値を一括して変更することができます。
複数行を選択し、ラベルを変更します。確認のアラートが表示されますので、OKすれば、選択された行の値が一括して変更できます。コンテキストメニューの編集機能でも同様の操作により、一括変換が行えます。
なお、編集メニューから取り消しとやり直しができます。
AddressBook Aid2はvCardとCSVファイルの読み込みが行えます。
ファイルメニューの"Importから、 vCardもしくはCSVを選択して実行すると、ファイルを選択するためのパネルが開きます。ファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックすると、ファイルに含まれる連絡先とその情報が表示されます。追加したい連絡先を選択して「select」ボタンをクリックします。選択した連絡先が、AddressBookに追加されます。
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詳しくはサポートページを参照してください。
CSVの読み込み時はファイルの1行目にあるヘッダーからデータのタイプを判定して連絡先に変換します。自動判定に失敗する場合には、サンプルデータを参考にデータに1行目を追加してください。
読み込み時にはテキスト・エンコーディングが指定できます。ファイルを選択する際に表示されるパネルの下部にあるEncodingメニューからテキスト・エンコードを選択してください。
Windowsで作成されたvCard/CSVファイルはテキスト・エンコーディングがShift-JISになっていることがあります。その場合にはendocingメニューのAutomaticをJapanese(Shift-JIS)に変更して読み込んでください。
なお、encodingメニューに「日本語(Shift-JIS)」が表示されていない場合、"Customize Encoding List..."からエンコーディングの一覧を表示してメニューに追加できます。
連絡先をvCardファイルやCSVファイルへ書き出すには、ファイルメニューから「書き出し...」を選択します。 ウインドウで連絡先が選択されていると有効になり、選択された連絡先がファイルダイアログでセットしたファイルに書き出されます。 CSVファイルで書き出す場合、ファイルの先頭行は上で説明した行が追加されます。つまり、連絡先の全ての項目は書き出されないことを意味します。 またテキストエンコーディングはUTF-8となります。
AddressBook Aid2は連絡先情報をvCard, PhoneなどいろいろなフォーマットのQRCodeとして表示することができます。表示されたImageはCopy&Pasteして他の書類に貼付けることができます。
連絡先に任意の情報(カスタム項目)を登録することができます。連絡先にお好みの名前やラベルを付けた情報を表示できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
操作メニューの「カスタムラベル」を選択すると「カスタムラベルパネル」が開きます。このパネルではメール、電話番号などの項目ごとにカスタムラベルの追加や変更を行うことができます。
表示されたパネルのプラスボタンをクリックすれば追加が、ラベルを選択してマイナスボタンをクリックすれば削除ができます。ラベルを選択して、文字列をダブルクリックすることで文字列の変更が行えます。なお、変更はデータベースにすぐに反映され、やり直しはできませんので、ご注意ください。
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追加したカスタムラベルは項目のラベルメニューに表示されます。
フォントメニューから「大きく」を選択することでテブールに表示される文字のサイズを大きくすることができます。 一覧で確認するときには小さめのフォント、編集するときは大きめのフォントと切り替えて利用できます。
Apple連絡先やApple Mailとの間でdrag&dropにより連絡先をコピーすることができます。
マウスでコピーしたい行を選択し、クリックしたまま少し左右に動かすことでドラック状態になりポインターの形状が変化します。
クリックしたままコピー先まで移動します。ポインターが+マークが変化すればコピーが可能なことを示します。
また、Groupリストを表示しているときには、Groupへのメンバーの追加も連絡先のDrag&Dropにより行います。
なお、Apple連絡先からAddressBook Aid2へ連絡先ドロップする際には、AddressBook Aid2を編集モードにする必要があります。
グループの編集についてはサポートページをご覧ください。
編集メニューにある「コピー」を選択すると、テーブルで選択している行の情報がテキスト形式でペーストバッファにコピーされます。 テキストはカラム毎の値がタブで分割された文字列となります。そのままNumbersやExcelにペーストすることができます。また、「CSV形式でコピー」を選択した場合、値がコンマで分割された文字列となります。
「vCard形式でコピー」を選択すると、選択された行の連絡先をvCardに変換してコピーすることができます。
印刷したい連絡先を選び、ファイルメニューから印刷を選択します。Cmd-Clickにより、複数の連絡先を複数選んで印刷することもできます。
また、プリントダイアログの詳細ボタンからAddressBook Aid2の設定を開くと、どの情報を印刷するかを選ぶことができます。
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AddressBook Aid2 を使用するためには macOS 10.11 以降が必要です。
試用版のインストール方法:
ダウンロードしたzipファイルをダブルクリックするとAddressBook Aid2 Trial.appができます。このアプリを起動してお試し下さい。
アンインストール方法:
本ソフトウエアAddressBook Aid2 Trial.appをゴミ箱に移動して消去することでアンインストールが行なえます。